Which one comes fast ?
鶏が先か、卵が先か。
たびたび浮上する疑問である。
インターネット上では、どちらが先かを巡って日夜ディスカッションが繰り広げられている。
さて、結局のところはどちらが先なのだろう。
鶏が先であった場合、「そもそもその鶏がどこからきたのか」という壁にぶち当たる。
卵が先であった場合、「何がその卵を産んだのか」という壁にぶち当たる。
どちらにしろ、矛盾が生じるのだ。
まあ、どちらが欠けても成り立たないもの同士なのだから、これは至極真っ当なことだと言える。
卵が無ければ鶏は産まれないし、鶏がいなければ卵は産まれない。
卵から産まれた鶏が卵を産む。鶏が卵を産み、その卵から鶏が産まれる。
これが繰り返されることで、鶏や卵が存在しているのだ。まさにウロボロス。
終わりのない議論に思えた。
生化学、数学、神学など、様々な分野でどれだけ議論を重ねようが、このディレンマを解くことが出来なかった。
どちらも正しく、どちらも間違っているのだから。
正解なんてない。そう、正解なんてないのだ。
そう思われていた。
しかし、自ら限界を決めつける愚かな人間どもを嘲笑うかのように、とある団体がとある研究結果を世に放った。
イギリス ジェフィールド大学とワーウィック大学の共同研究チームが、OC-17と呼ばれるたんぱく質が卵の殻の結晶化を促進させる働きがあることを突き止めた。このたんぱく質は鶏の卵巣に存在し、これがなければ卵が出来ない。
そのため、「鶏がいなければ卵は出来ない」という結論に達したというのだ。
全世界に衝撃が走った。
ありとあらゆる手法を用いて、この問題を解決しようとしていた中、ハッキリとした結論が出されたのだ。
真偽を疑う声もあっただろうが、反論の余地なんてどこにもない。鶏が先なのだ。
これは2010年の話。
ちなみに、「食材として」考えると、ダントツで卵が先らしい。
日報排便者 D-genius.