矛と盾。ドコモダケ。
矛盾。それは
楚人有鬻楯與矛者 譽之曰 吾楯之堅 莫能陷也 又譽其矛曰 吾矛之利 於物無不陷也 或曰 以子之矛 陷子之楯 何如 其人弗能應也— 『韓非子』難編(一)
【Wikipediaより引用】
という故事から生まれた言葉で、(Aである && Aでない)という状態を意味する。
人間社会には、この言葉に相応しい場面が無数に散らばっている。
例えば。真夏の夜、クーラーをガンガン効かせた部屋で布団に包まっている人。
例えば。真冬に、炬燵の中でキンキンのアイスを食べている人。
正確無比を座右の銘として据えていて、いついかなる時も100%正しいものを追いかけている人からすると、これらは矛盾というものに似合わないかもしれない。しかし、私の信条は曖昧模糊であるため、これらを矛盾という言葉とマッチングさせることは容易い。
世界有数の適当さ乱雑さを誇る私だが、つい先刻、友達とオンラインノーボイステキストオンリー会話を交わしている際に、ふと自らの発言に違和感を抱いた。
返す言葉もありません。
【D-geniusプライベートアカウントのツイートより引用】
『返す言葉がない』という状態でありながら、「返す言葉がない」と返している。これは間違いなく矛盾である。常に正確を期すように心がけている人でさえも頷かざるを得ないほどの矛盾加減を醸し出している。
返す言葉がないのであれば、返す言葉がないとさえ返せないはずである。
何気なく呟いた(Tweet)言葉ではあるが、我ながら不思議で堪らない。ままならない。
この「返す言葉がない」という言葉について論文を書くことも辞さない。
ところで、挨拶するのを忘れていた。
しかし、筆を置こうとした今、わざわざむざむざと挨拶するのも趣がない。侘び寂びの姿形すら観測できない。
名乗るほどのものではない。とだけ言い残して、今回の記事を締めくくろうと思う。
ではまたいつか。
日報排便者 D-genius