【衝撃の結末】予防接種受けてみた!
みなさんこんにちは!
D-geniusこと九州の山崎賢人です!
実は私、先程予防接種を受けてきました!
インフルエンザが流行する季節がジワジワと迫り来る中、予防接種を受けようとしている人は少なくないのではないでしょうか。
そんな中!
不肖、私。
一足先に予防接種を受けてまいりました!
インフルエンザウイルスが飛び交ってるかもしれない場所へ向かい、予防接種をする。
愚かしさすら感じ取れますが、私は正常であります。
罹った時を考えるのではなく、罹らないことを考えよう。
そういった意図でございます。
そして本日は、予防接種を受けるまでの紆余曲折ストーリーを紹介したいと思います。
どうか僅かなお時間を私に捧げてください。
〜受付時間忘却〜
ある日の夜、母親から告げられた。
「明日予防接種があるから、早く帰ってきて」
学生であるが故に、平日は朝9時から16時までモラトリアムに縛られている。
いや、モラトリアムと言うのは些か見栄を張りすぎているだろうか。私は未だに社会へ送り出せるほど成熟していない。これは恥ずべきことではないか? いや、生憎私は羞恥心など持ち合わせていない。自分自身に絶対的な自信を持っているため、『恥ずかしさ』など一切関わり合いのないものだと言える。
閑話休題。
とにかく、16時に授業が終了次第、すぐに帰路を辿らなければいけない。母親からそう指示されたのであれば、断ることなどできない。誰のおかげで今を生きていられるのか。そう考えると母親には逆らえまい。
次の日、母親の言葉を胸に登校した。
時が経つのを忘れるほど集中して授業を受けた。通う学校を特定されかねない為、詳しい描写は避けさせていただくが、まあとにかく勉学に励んだ。
その日予定されていた授業が終わり、家路を急ぐ。早く帰ってこいと言われたのだから、早く帰らなければならない。ひたすらにペダルを踏む足に力を込め、どういう理屈で成り立っているのかわからない乗り物で通学路を逆向きに辿った。
帰り着いた私を待っていたのは、父親と母親、それに弟と妹だった。
車に乗るよう促され、特に歯向かうことなく車に乗り込む。従順に動くよう調教されているのだと再認識。社会の歯車になりかけている自分に失望しながらも、舗装された道路の僅かな凹凸に体を揺らす。
流れゆく景色を視界の端で眺めながら覚悟を決めた。
「ウイルスに打ち勝ち、抗体を作るんだ」
注入されたウイルスに負けてしまうなど許されない。私にあるのは勝利だけ。そう意気込んだ。そんな私を他所に、車が止まったのは近所のデンタルクリニックの駐車場だった。
所詮無機物。有機物のことを鑑みることなんて出来っこなかったのだろう。
「こんな辺鄙なところに、なにか用でもあるのか?」
動揺していないかのように装い、さりげなく問いかける。
「治療」
妹の治療だそうだ。
そもそも何故妹が車に乗っているのか。疑問に思った方もいるだろうが、元々、妹も予防接種を受ける予定だっただけの話である。私は知っていた。
妹の治療が終わるのを、ただただ呆然と待っていること数十分。
戻ってきた母親や妹と共に、改めて病院へ向かう。
デンタルクリニックごときに気を取られてしまい、せっかく決めた覚悟が揺らいでしまった。その事実に焦り戦慄いた私は、再び覚悟を決めることを決める。何事にも動じないという不動の精神を擁した私に怖いものなどない。
最強無敵になった私は、苦節1時間、ようやく病院へと辿り着いた。母親の背を追い、受付へと足を運ぶ。
そこで受付の熟女が驚きの言葉を口にした。
「受付は17時までとなっていまして……」
間髪入れずに時間を確認。17時を大幅に通り過ぎていた。
こうして私は、1時間ほどの貴重な時間ほどを生贄にし、受付が17時までであることを知ったのである。
後半へ続く。