星の降る夜に。
とうに過ぎ去ってしまったが、この国には七夕と呼ばれる日がある。
旧暦7月7日を七夕としているため、グレゴリオ暦を導入した今、8月15日付近を七夕と呼ぶべきだ。
しかし、時代というものは移り変わるものである。流行り廃りを経て、様々なものが姿形を変えていく。本来の意味など重視しない、そんな人の方が多いのだ。
新しいものが造られ、時代についていけなくなったものは淘汰される。それが世の常というものであろう。
話を戻す。
七夕という言葉を聞いて、多くの人が織姫や彦星を連想するはずだ。
仕事よりも愛を優先してしまったが故に課せられた制限。1年に1度だけの逢瀬。
七夕には、乙女であれば一度は想いを馳せるであろうロマンティックなストーリーが隠されている。人を愛することの出来ない無粋な人間には縁のない話だ。
「流れ星が光っている間に願い事を言うことができたら、その願いが叶う」
なんて言い伝えがある。
それと関係があるのかはわからないが、7月7日の日本では、願いを落とし込んだ短冊で装飾された笹を多く見かける。
調べたことがないため、何故そういうことをするようになったかはわからない。七夕は1年に1度しかないからだろうか。
願いを叶えることの出来る人間は、やはりそれ相応の努力を重ねてきた人である。
何もしていないくせに、願うだけ願う。なんて人の願いは一生叶わない。よほどの強運でなければ、だが。
過去の行動は、巡り巡って我が身に降りかかる。他人に善意を向ければ、いつかその善意が返ってくるし、悪意を向ければ、その悪意はとんでもないタイミングで返ってくるものだ。
誰になんと言われようが、打算的な行動であろうが、"いいこと" をすればいつか報われるのだ。
例え偽物だとしても、心の中に善意を持ち続けていくことが大事だ。
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願いが1つ叶うのであれば、時を戻してほしい
こうなってしまう前に戻れたのなら、今とは違う未来へ向かうでしょう
願いが1つ叶うのであれば、どうか私を許してください
あなた達からの言葉があれば、どんなに楽になれることでしょう
願いが叶うならば、この身を彼等に捧げてもいい
無理だとわかっていても、想わずにはいられない
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日報排便者 D-genius